札幌に向けて
その2
関西空港・三田ウッディタウンイベント



ヘルプメンバ−が 入っての合同練習をはじめて見たのが4月10日のこと

練習場の体育館では パ−トに分かれての強化練習

ヘルプメンバ−は 集まって龍太 麻美 かおりの指導を受けている。

練習に参加して 3日目にもかかわらず 彼女らの踊りは見事なものであった。

わずか数時間で ここまで踊りこなせるとは・・・やはり志願してくる者の実力を思い知った。

練習が 進む中 体育館に大音量で 大河の音楽が鳴り響き

それぞれのパ−トごとに 壁に向かって踊りだした。

体育館の2階から見るその光景は ステ−ジ上の演舞とは違った凄みを感じた。

その中で それぞれのパ−トの踊る姿を頭の中で ジクソ−パズルのようにつなぎあわせてみた。

それだけでは 違和感のなかったヘルプメンバ−のパ−トだけが

パズルのどの場所にも はめることの出来ないピ−スとして残った。




4月24日 笠置で行われた合宿練習を見に行った。

ヘルプメンバ−今村組メンバ−が 分け隔てなく隊列に組み込まれたパレ−ド練習

初めて見るパレ−ドバ−ジョンの大河は この時期としては 完成度の高いものであった。

前回の練習時に感じたほどの ヘルプメンバ−との違和感は感じない。

しかし なんか 違う・・・・いつもの練習と何か違う。


やはり ヘルプメンバ−を入れて 今村組の踊りを実現させるのは無理かなとも思った。




翌日 練習の最後 どうなったか 気になって 昼の用事を早めに終わらせ

再度 合宿練習を見に行った。

5時までの予定で 3時過ぎに着いたのだが 今日は 早めに終わったとのこと。

そのことを告げる イ−サンの顔は 晴れ晴れとしたものだった。

練習を終えて 引揚げるメンバ−の顔も それぞれ自信に満ちたものだった。

そして ヘルプメンバ−の顔も 昨日までの顔とは一変し 今村の踊りを踊れた満足感でいっぱいに見えた。

イ-サンの日記により後日知ったが

やはり一日目の練習の違和感について 幹部や関係者で話し合い

翔吾は ヘルプメンバ-と語り明かしたという。


綾が 声をかけてきた。

「NABEGONさん 最後の演舞 見てくれた?」

彼女のその一言で その演舞の素晴らしさを確信した。



ヘルプメンバ-を入れた札幌に向けた今村組のテストフライトが5月3日関西空港で行われた。

20ものチ-ムが参加した よさこいイベントのとりとして 札幌バ-ジョンの大河を初披露したのだ。

このメンバ-で今村組として地元関西で 舞うのは これが最初で最後

彼らに 気負いがないわけがなかった。

イベントに参加した多くの観客 踊り子 関係者の期待の中 演舞がはじまった。


彼らの 踊りは完璧だった。

皆が 札幌への強い思いを込めて 持てる力を出し切った。

しかし その強い思いが 今村組という機体を オ-バ-ランさせてしまった。

踊り終わった後 彼らは 無事 離陸出来たのか 出来なかったのか 確信が持てなかった。

問われた私は オ-バ-ランの事実を知らせた。

幹部の目は やはり そうだったのか・・という落胆の色に 染まっていた。


その夜 イ-サン 幹部は 夜を徹して そのことを 話し合ったという。


翌日は 今村組コアメンバ-30名での 三田ウッディ-タウンでのイベント参加


サティ-での 30分ステ-ジ 3本である。


一本目

足元を一段一段づつ確かめて階段を登っていくように 演舞は進められた。

それは まるで 昨日の事故をふまえての試運転のようだった。

イ-サンも後から 心配そうにチエックを入れる。



次第に 彼ら本来の楽しさと激しさを持った演舞に・・・・

盟友の楽空間メンバ-が 観客として応援してくれたこともあり

一回目のステ-ジは 大きな拍手と声援で 終わることが出来た。



二本目

あえてイ-サンは 姿を見せず 幹部にすべてを委ねた。


すっかりいつもの今村組になった彼らのパワ-は 爆発した。

 ステ-ジ後では 幹部メンバ-がやさしいまなざしを 踊るメンバ-の後姿に注いでいる。

チ-ムとしての団結も 演舞において不可欠なものである。



三本目

雨のために室内で踊っていたのを 最後のステ-ジだけは 本来の設定会場であった広場で行われることになった。




彼らの勢いは 雨をも 味方にした。

時に激しく降る雨をも いとわず彼らは踊り続けた。

その踊りは 雨の中にもかかわらず 多くの買い物客の足を止めさせ その場に留まらせた。



イ-サンが司会の女性の「大切にしていることは?」との不意の質問に こう 答えた。

「うまく踊るとか そういうことでなく あいつらと一緒に居ることです。」

今村組の踊りの持つパワ-の源は イ-サンのこの思いであると思えた。


演舞の後 昨日の演舞にダメ出しをした私に 幹部が皆  聞いてきた。

「NABEGONさん どうやった」


その顔は 自信と満足感でいっぱいだった。


私は 皆の肩をたたき笑って答えた。

「分かってて 聞いてるんやろ、 これぞ今村組やね」



札幌まで 後 一ケ月

まだまだ 厳しい練習の日々は続く

三田ウッディタウンサティ-画像集



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