風神伝説 パ-ト3
2003年12月 関西京都今村組年末ライブ 大河で 風神メンバ-と再会した。
その日は 純粋な今村ファンとしての観客として 皆はリラックスした様子
BOSSが話しかけてきた。
『次 高3やし BOSSを ノリコにバトンタッチして 夏の鈴フェスで一旦 最後にすんねん』
中学3年に風神を立ち上げた BOSSの千晴も もう高3・・・・
思わず彼女に 言った。
『おまえの最後 絶対 見届けに 行ったるからな』
★
2004年3月の頃
今村組 札幌YOSAKOIソ-ラン参加に際し 受験 学校行事等で 最低人数に満たず
広く他チ-ムからヘルプメンバ-を募集することになった。
そこに 手を上げたのが 風神の はつほと ゆきえだった。
4月に入り 合同練習がはじまった。

そこには 緊張した面持ちで 風神のシャツを着て 練習に加わる2人を見た。
今まで 顔は 知っていたが 話したことのなかった2人に『おぅ お前らか』と声をかけた。
2人は 恥ずかしそうに 笑って 元気に 『ハイ』と 答えた。
何度か 練習を見に行った。
2人は 必死に 今村組になりきろうと 頑張っていた。
練習が 終わると いつも2人の姿を目で追った。
2人は 厳しく怒鳴られた練習の後でも 目があとう とびっきりの笑顔を見せてくれた。
5月3日 関西空港ロビ-でのイベントで 札幌に向けて ヘルプメンバ-も加えた今村組が
大河を披露するになった。
しかも そこには 風神も参加する。
会場に着くと オレンジの風神の法被を着た2人を見た。
風神のメンバ-といる2人は とてもリラックスしていた。
風神としての演舞を終え 今村組としての出番が近づいた。
2人は オレンジの法被を脱ぎ 赤い今村の法被に 着替えた。
私の前を 2人は 通り過ぎた。
初めて 人前で着る今村の法被 風神のメンバ-の前で今村組として舞うプレッシャ-
2人の横顔は 緊張感で いっぱいだった。

その日の演舞で ダメ出しを受けた 今村組メンバ-は 札幌の日に向けて
毎週 練習を繰り返す。
鈴鹿と京都という距離ハンディ-を越え 2人は ほとんど休むことなく練習に通った。

目標であったファイナルステ-ジ進出はかなわなかったものの
札幌での 大河の演舞は皆のパワ-が一体となった素晴らしいものだった。
宿泊先であるホテルで打ち上げパ-ティ-は 祝勝会のようだった。
2人のすわるテ-ブルに行き 2人の肩を『お疲れさん』とたたいた。
不意に肩をたたかれ驚いた顔が またたく間に 泣き顔に変わった。
『2人とも よ-がんばったのぅ』という私も いつの間にか 涙目になっていた。

翌日 関空でのこと。
2人と別れ際 はつほは言った。
『今村でのこと 帰ったら ミ-ティング開いて 全部 話すんねん』
この一言を 聞いて この夏の風神の演舞の素晴らしさを確信した。
ご無沙汰しています!! (風神☆初穂)
NABEGONさん!お久しぶりです!
あの札幌からもう1ヵ月半たちますね・・
3ヵ月も一緒に練習してきたのでやっぱりメンバーに会えないのはとても淋しいです。
この前の熊野祭でゆーとくんLEOくんと会った時、涙が出そうになりました。
一緒に練習してきた踊り子仲間はいつまでも初穂の宝物です。
今村組では本当いろんなことを学ばせてもらいました。
踊りはもちろん、チームのまとまり、心の踊り、言葉じゃ言い表せない何かを。
これからの風神は1期生が受験で休部していきます。
2期生のゆきえと初穂たちがしっかりしなくては。
今村組に参加して、風神のよさを見つけられたことは生かしていき、学んできたこと少しでも伝えられればいいなと思っています。
今村組から離れて1ヵ月半、ゆきえと初穂は大好きな居場所「風神」で頑張っています!!
すずフェス楽しみにしてて下さい!!
お久しぶりです☆ (風神元Bossチハル)
さっき練習から帰ってきました!!
いよいよ明後日鈴フェスなんで、練習も気合い入ってます!
初穂とゆきえも、今村組でたくさんの刺激をうけて帰ってきて、頑張ってくれてます!(^^)!
鈴フェス、約束覚えててくれて嬉しいです(T_T)
台風が心配だけど>_<ナベゴンさんが来てくれる1日は、風神の風で台風吹き飛ばしちゃいますから☆
鈴フェスは風神にとって原点であり、千晴にとってはお休み前最後の舞台となる、特別な祭りです。
仲間への思い、応援してくれた人達への感謝の気持ち、自分の四年間のすべてをこめて踊ります!!
そして何よりナベゴンさんの言うとおり、思いっきり楽しんではじけて笑顔で踊ります!!
期待して見に来てくださいね^_-☆
★
8月1日 鈴鹿フェスティバル2日目
台風は 通り過ぎたものの雨が心配される鈴鹿ヘ車を走らせた。
白子駅前ハンズ会場で 演舞前の彼らと合流した。
あるメンバ-が 法被の腕を こっそり見せてくれた。
『千晴には まだ内緒なんやけどな』
その腕に 黒黒と書かれた 千晴の文字
皆が 千晴の名前を 体に 心に刻み 今日 舞うという・・・・・
現BOSSの ノリコ
実は 最初 男の子と 間違えたほど ボ-イッシュだった彼女
いつも 演舞前 パニクッてて 目も ウロウロ でも 演舞になると 力強い演舞を見せてくれてた。
彼女が 現BOSSとして テキパキと 演舞に向けての手配をしているのを見て 驚いた。
演舞の始まる頃 皆と 離れ 客席の撮影しやすい場所に陣取った。
そこから 彼らの様子を見ていた。
メンバ-が 千晴に向け 腕の 千晴の文字を 見せた時の 彼女の涙まじりの笑顔は忘れられない。
そして その前に たたずむノリコ
目を閉じ 静かに 神経を集中させようとしてる姿に
これで これからの風神も 大丈夫と 思えた。

各会場での 彼らの演舞は 力と思いが交差した 素晴らしいものだった。

力をつくした彼らの演舞・・・・
結果は 大賞を逃し 実質2位の 鈴鹿市長賞だった。

大賞チ-ムの堂々とした演舞を見る彼らのもとに走った。
ステ-ジの演舞を見つめる千晴を見つけた。
彼女は 私を見つけると 不意に 涙を流した。
彼女の肩を抱き 『やりきったやろ?』と 言った。
彼女は 涙を流しながらも ちいさく 『うん』 と うなづいた。
お疲れ様でした!! (風神元Bossチハル)
鈴フェス、台風の中ありがとうございました!!
去年の鈴フェスの後、千晴は「悔いは無い」と書き込んだけど…後からビデオを見たら
ヤッパリ踊りこみは足りてないし、プレッシャーでガチガチで…後悔するところがいっぱいありました。
でも今年は違います。
風神の4年間の成果、今出来る全てを出せました。
だから、大賞をとれなかったのは残念だけど、みんな去年よりスッキリした気分です。
それにエキシビジョンで踊れたから、去年と違ってたくさんの人に見てもらえて、すごい嬉しかった!!
二日目の最初の演舞の時、みんなの腕に書かれた千晴の名前を見せられたときは、本当に嬉しくて…
涙をこらえるので必死でした。
たまに見えるその名前と、みんなの最高の笑顔とおっきな声の中で踊ってて、千晴は本当に幸せだと思いました。
しかも祭りの後、ドッキリ企画までしてくれて☆
表彰状と色紙をくれて、ノリコが作った歌をみんなで歌ってくれて☆人生で1番幸せな日でした。
千晴が風神をやって一番よかったと思うことは『人との出会い』です。
たくさんの応援してくれる人たち、自分を理解してくれる大人たち、イーサン、おばば、ナベゴンさん、そしてこの最高な仲間達…
全ての人との出会いが千晴の宝物です!!
風神立ち上げて本当によかった!!
しばらくみんなに会えなくなるのは寂しいし不安だけど、いつでも待っててくれる仲間がいるから…それを支えに頑張ってみます!!
これからも風神をよろしくお願いします。
2004.8.29〜30
バサラ祭
ノリコを BOSSとした 風神は 鈴フェスから 一ヶ月後 奈良のバサラ祭に参加した。
鈴フェスの時と 同じく 近畿地区に 大型台風接近中であった。
ったく 風神は 感動と一緒に台風も呼ぶのか・・・・
どうしようかと迷ったのだけど
万一 日曜 台風で中止になったら 見れないので土曜 仕事が終わってから
奈良の商店街まで風神のパレ-ドを 見に行ってきた。
一日目のパレ-ドは 奈良の狭い商店街をパレ-ドするもの。
毎年 こんなとこで なんで踊らすねん・・と思ってしまう場所
しかし風神は この空間を生かし 最高の踊りの場にしてみせた。
彼らは 早めに奈良に着き 全会場を歩いて回ったという。
そして 商店街の狭さにパレ-ドの隊列を4列から2列に変更し 親愛幼稚園で皆で踊ってみて
演舞内容に若干の変更を加えたという。
私の見た もちいど 東向の商店街のパレ-ドは凄かった。
もちいどを終え 東向に移動の時 何人もの沿道の人が一緒に付いてきた。
地方車の上のあおりの2人は 沿道の人たちのあたたかさに感激していた。
踊り子たちは 目の前に 沿道の人たちの笑顔を見ながら踊れることに 感激していた。
踊り終えた後 皆が 口をそろえて言った。
『こんな 気持ちよく踊らせてもらって うれしい』と
さぁ 明日は 三条通りパレ-ドとメインステ-ジ
『もう 賞なんて どうでもいい ここで踊れるだけで満足』

心配された台風の影響もなく 無事2日目は開催された。
前日 に 引き続き 三条通りでのパレ-ドも
沿道のお客さんのあたたかい声援で 彼らは気持ちよく踊ることが出来た。
3回の演舞を終え地方車から降りてきた前田クンの言葉
『ホントここの人 違うわ 凄い気持ちよく踊らせてくれるわ』
そんな奈良の人の心が 彼らに伝わったようだ。
メインステ-ジの演舞がはじまった。
鈴フェスでの彼らの演舞の印象が強く残っており そのイメ-ジで見ると なんか違う。
最初 ちょっとあたりが弱く感じるも すぐに彼らの心が見えてきた。
鈴鹿での演舞は『どっからでも かかってこい』という感じのものだったのに対し
この日の演舞は 『いっしょに楽しみましょう』と 誘っているように見えた。
演舞を終えて 彼らのもとに行った。
口々に皆が言うのは 同じ言葉・・『楽しかった』
鈴鹿での刃金のような鋭さはなく それにかわり会場にいる皆をあたたかくつつみこむような心を持った演舞だった。

上の鈴フェスの写真と同じシ-ンのもの
あきらかに 顔つきが違う。
あの鈴フェスの時は 私の気持ちも 風神の中にあったのだと思える。
千晴の ひとまずの最後の演舞に 足りないものはあってはならないのだったと思う。
今回 バサラでの彼らの演舞を 見て 初めてあの時の演舞に足りなかったものに気がついた。
しかし それは あの鈴フェスでの演舞の素晴らしさに 水を差すものではない。
あの演舞があったからこそ この日のバサラの演舞があるのだから・・・
風神は 常に 進化し続けるのだから・・・・
彼らのチ-ム名は 表彰式でなかなか呼ばれなかった。
最後の 発表 バサラ大賞で 風神の名前が呼ばれた。
賞を意識してなかったというも やはり そこで名前を呼ばれると 皆は涙を流して喜んだ。
無欲の勝利
いや 前回の鈴鹿で 技の面 気合の面で 完成させた演舞に ここバサラで心を入れたのだと思う。
それを させてくれたのは 商店街の沿道に立ち彼らをあたたかく声援してくれた名も無き奈良の人たちのやさしい心だったんだと思う。
安濃津よさこい
10月10日
前日の台風も どこえやら
この日の天気は 10月とは 思えない暑さの晴天
1回目の演舞は 暑さのためか 空回りした感があるも 十分 巻き返しがききそうな出来
メイン道路に 出ての 6回連続パレ−ド
ここのパレ−ドは 4車線のうち 2車線だけ使い となりを車が通り過ぎるというもの
この2回目あたりから いつもの風神に 戻り 絶好調の踊り
昨年に続き 2度目の撮影のため ポイントは 心得たもの

普段のパレ−ドでは なかなか撮影できない 正面からの撮影
途中ある歩道橋からの撮影と カメラマンとして 面白い画像が撮れるパレ−ドである。

歩道橋の上から撮影して 驚いたこと
列の後に ついていく 父親たちの旗が 見事にそろっていること。
ちょっと前まで ただ振り回してしるだけという感が強いものだったが
この日のパレ−ド また 翌日の大阪城ホ−ル スタンド席から見た風神旗隊の動きは
見事 子供たちの踊りと 一体となった素晴らしいものであった。
メインステ−ジの演舞は 8時から
ちょうど 風神の演舞から 地元テレビ局の生中継が入った。
パレ−ドから 続く彼らのパワ−は メインステ−ジでも炸裂

結果 この祭の常連入賞3チ−ムに次ぐ 実質4位の賞の受賞
その受賞の勢いは 翌日のメチャハッピ−会場に 持ち越された。
大阪メチャハッピ-祭
10月11日
鈴鹿から大阪に向かうバスの中で 彼等は2本のビデオを見た。
1本は 前日 安濃津よさこいの生中継のテレビ放送のもの
彼等は 綺麗な照明の中 自分達の演舞を見て
また 授賞式のシ-ンでゲストの札幌YOSAKOIソ-ランの関係者に
『札幌のチ-ムも このチ-ムから踊る喜びを学ぶべき』と コメントされているのを聞き
今日も・・・と 奮起した。
もう 1本のビデオ
昨年 風神の演舞を見た大阪のある小学校の子供らが
Trade
Windowの曲で踊る風神にあこがれ 同じ曲で 運動会で踊ったという。
その舞を撮影したビデオが 彼らのもとに 届けられ 皆で見た。
彼らが 今村組の演舞を見て 風神をたちあげたように
今度は 彼らの演舞を見て 踊りを はじめた子らが 鈴鹿から遠く離れた大阪にいることに感激した。
その2本のビデオによって 彼らのテンションは最高潮に・・・
最初の古川橋会場での演舞は 昨日のメインステ−ジの出来を さらに上回るものだった。

各 会場での彼らの演舞は さらに加速を増していった。
OBP前の道路でのパレ−ドでは 件のビデオの小学生が沿道に
彼等は その小学生を パレ−ドの道に招き入れ 共に舞った。
最後の演舞は 大阪城ホ−ル前でのもの
私は その演舞は見ず ホ−ルの中の三國鷙を見に行っていた。
その力のこもった演舞を見届けて 風神のもとに走った。
今 見てきた三國鷙のこと その一年前からのこと
この城ホ−ルのステ−ジが どういう意味を持つのか
BOSSのノリコに 話した。
彼女は 黙って聞いていた。
しばらくて 『今の話 皆に話していい?』
と ノリコが 聞いてきた。
ファイナルステ−ジを直前にした その時
皆に 話していいものかどうか・・・私には判断出来なかった。
『話すか どうかは BOSSのお前が決めろ』
ノリコに言った。
彼女は 一瞬 迷う目をした後 踵を返し 皆のもとに向かった。
噴水の前 彼女は 皆に 今 私から聞いた話をした。
ノリコが 皆に どう話したか 聞かなかった。
話を聞き終えたメンバ−には 笑みが消えていた。
涙ぐんでいる子もいた。
彼等は ひとつの決心をもって ホ−ルの中に入っていった。
ファイナルステ−ジに進んだ彼らの演舞を 遠くスタンド席の一番上から見ていた。
その演舞は それまでの彼らの演舞に 何かプラスアルファ−されているように感じた。
演舞が 終わると 彼らの周りを取り囲む踊り子達から 大きな拍手がおこった。

祭が 終わると さっき別れた噴水の前で 皆は待っていた。
ノリコが 駆け寄ってきた。
『今の踊り どうやった』
口には 出さず 笑って 彼女の頭をなぜた。
彼女は まわりを気にせず 泣きじゃくった。
話すことで テンションが 下がるのではないかと 心配したという
でも その話は ファイナルが 始まる前に しないといけない話と思ったという。
2004年 風神は 大きな飛躍を遂げた。
来年 彼らが どんな風を吹かせてくれるか 楽しみでならない。
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